長所を伸ばすこと、短所を消すこと
長所を伸ばすことに重きをおくのか、それとも短所を消すことに重きをおくのか。
といった話は何度も繰り返されてきたし、これからも耳にすることだろう。
こんなとき、どちらも平行してすればいいこと、として話を終わらせる人もいる。当然その方が良いに決まっているので、それ以上考えることもない。
話は変わるが、最近ネット上で「思考停止」という言葉をよく見かける。これまでだと「当たり前のこと」として済まされてきた事柄に対し、「もっと改善する余地があるだろう」と進化させていきたい意思が表れてきたのだ。
もちろん、そのために何でもかんでも「思考停止」を盾にして、「難癖」や「愚問」がはびこるという弊害もあるのだが。
さて、長所短所の話にしても、思考停止で終わらせてはいつまでも進歩しない。スポーツでも仕事関係でも、その現場にあわせた考え方があるはずであり、少し見る目があればどちらを優先するべきかの判断はつくはずだ。
ここで、どのような場合でも共通した論理をメモしておく。
長所を伸ばすことは前に進むことである。
短所を消すことは前に進むこととは言えない。
得意な部分をもっと得意にすれば、その分もっと活動の速度や勢いが増すだろう。
欠点を修正できても、その時点ではまだ修正できたというだけで、成果を出すにはまた別のエネルギーがいる。
自分の長所を気にしていれば、自信とやる気が頭にあるので、なんでも前向きになって結果もついてくる。
自分の短所の修正を気にすることは、短所に対する意識が優先してしまうので、前向きな気持ちにはなっていない
日本人はどうしても短所を修正する意識の方が強めだという。だから、真面目に一生懸命働いているにも関わらず、それに見合った素敵な暮らしを実現出来ないのだそう。
つまり、前に進まないから、次のステップに行けないのだ。
同じところで真面目に一生懸命足踏みをしているだけなのだ。